長野県を健康長寿にしている食生活の3つの要因
都道府県別の平均寿命ランキングを見てみると、1位は男女とも長野県。さらに長野県は、介護なしで自律して生活できる健康寿命ランキングでも、長野県は男女ともに全国で1位なのです。長野県を健康長寿にしている食生活の3つの要因を見ていきます。『ジョブチューン』で紹介されていました。
なぜ長野県は健康長寿になれた?
1965年の都道府県別の平均寿命では、長野県は男性で9位、女性で26位。けっして高い順位ではありませんでした。それでは、なぜ長野県は健康長寿の県になれたのでしょう? そこにはふだんの食生活に3つの要因がありました。
1つは県をあげての減塩運動です。じつは塩鮭や野沢菜など、塩分が多い食品をよく食べるうえ濃い味付けが大好きだった長野県民。こうして食塩摂取量が多いと高血圧になりやすく、さらに脳卒中で突然死する可能性も高くなります。
実際に、長野県は脳卒中の死亡率が高く、1965年には女性がワースト3位、男性がワースト9位だったほど。そんな長野県で行われた減塩対策の1つが、味噌汁を具だくさんにすること。具が多いほうが塩分の入った汁が少なくなります。
長野県を健康長寿にしている食生活
さらに、具だくさんにして野菜を多く摂ることで、野菜に含まれるカリウムが塩分を体の外に排出してくれる働きがあるのです。こうして長野県民の1日の食塩摂取量は1980年に15.9gだったものが、いまでは10.6gまで減少しています。
長野県を健康長寿にしている食生活の要因2つめはきのこです。長野県はがんによる死亡率が全国一低い県。それは、きのこによるがん予防効果があると考えられます。実際、長野県はきのこの購入量が全国1位です。
長野県を健康長寿にしている食生活の要因3つめは寒天です。食物繊維の王様といわれるほど、食物繊維が多く含まれます。毎日食べることで血糖値が改善したり、悪玉コレステロール値が改善したりと、体によい効果がたくさんあるのです。
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