顎関節症の治療はマッサージやストレッチが基本
顎関節症はいくつもの要因が積み重なって発症するもの。このため、顎関節症の治療はマッサージやストレッチをしながら、原因となる生活習慣を改善するのが基本です。就寝時のマウスピースもよく利用される治療法です。顎関節症の治療について、詳しく見ていきましょう。
顎関節症はいくつもの要因で発症する
あごの関節や筋肉の異常で起きるのが「顎関節症(がくかんせつしょう)」。顎関節症の症状は、関節や筋肉の痛みのほかに、口の開閉時に音がしたり、口を大きく開けられないというものです。
顎関節症ではカクカクと音がすることもあります。これは関節の間でクッションの役割をする関節円板がずれたとき、正常な位置に戻るときに音がするため。放っておくと悪化して元に戻らなくなり、口を大きく開けられなくなります。
顎関節症はいくつもの要因が積み重なって発症するもの。噛み合わせの異常や歯ぎしり、猫背や頬づえといった日常生活でのくせなどが影響します。打撲やストレス、長時間の携帯電話の操作も影響して発症するものです。
顎関節症の治療はマッサージが効果的
顎関節症の治療は、ふだんの生活に原因があればそれを改善します。血行がよくなると痛みの原因物質が流れて痛みがやわらぐので、発症から時間がたった人には関節の周辺を温めるとよいでしょう。こめかみやほおのマッサージ、口を開けて関節を縦横に動かすストレッチも効果的です。
顎関節症は生活習慣の改善などで症状が治まる人もいます。就寝時のマウスピースは歯ぎしりによる関節などへの負担を減らしてくれます。ただし、噛み合わせを良くするために治療の早期に歯を削るのはおすすめしません。
関節の癒着によって関節を動かせない場合などは、顎関節症を手術で治療することもあります。治療を受ける医療機関を探すなら、日本顎関節学会が公表している専門医のリストが参考になるでしょう。
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