くも膜下出血の症状を知って不測の事態に備える
くも膜下出血は、発症すると3人に1人が亡くなってしまう死亡率の高い病気。しかも統計的に日本人に多いといわれ、男性よりも女性のほうが2倍かかりやすいといいます。そんなくも膜下出血の症状は知っておいて損はありません。『THEセンタク』で紹介されていました。
くも膜下出血を見つける症状とは
くも膜下出血は脳卒中のひとつです。脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあります。くも膜下出血とは、脳を覆っている3層の髄膜のうち、2層目のくも膜と3層目の軟膜のあいだに出血がおきるもの。脳脊髄液中に血液が混入した状態のことです。
くも膜下出血の多くは、脳の動脈のこぶである脳動脈瘤がきっかけ。ここに血液が流れ込んで突然破裂。血液が脳内に入り、くも膜下出血を発症するのです。具体的に、くも膜下出血の症状とはどんなものなのでしょう?
くも膜下出血は、基本的に前兆となる症状はほとんどありません。唯一、動脈瘤が大きくなったときに目の動きを司る動眼神経を圧迫して出る症状があるくらい。朝起きたときに片目が開いていなかったり、ものが2つに見えたりする症状で、くも膜下出血が見つかることがあります。
くも膜下出血の典型的な症状とは
前兆もなくくも膜下出血がおこる場合もあります。くも膜下出血の典型的な症状は「激しい頭痛」「意識障害」「嘔吐」などです。とくに頭痛は「バットで殴られたような」と表現されるほどの強烈な痛みに襲われます。ただし、頭痛をほとんど感じない例も少なくありません。
意識障害も比較的よく多くみられるくも膜下出血の症状。頭痛に襲われることなく、いきなり意識を失う例もあるのです。そのほか、嘔吐や目の痛みなどの症状を経験する人もいます。
くも膜下出血は緊急を要する病気。放置していると再出血をおこし、最悪の事態になりかねません。実際にくも膜下出血で倒れた場合は仰向けでなく、頭を横に向けて寝かせるよう対処します。くも膜下出血の対処は基本的に、気道確保が一番大切なのです。
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