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インフルエンザの熱は38度台から解熱は不要

インフルエンザは一昔前まで、高熱をともなう重い風邪…程度の認識でした。実際、インフルエンザは発症の仕組みも治癒するメカニズムも風邪とまったく同じ。単に症状が激しく出やすいだけといえます。このため、インフルエンザの熱は38度台から解熱は不要なのです。



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インフルエンザの熱は38度台からは解熱不要


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インフルエンザは自然に治る病気

インフルエンザは本来、風邪と同じように寝ていれば自然に治るはずの病気。ところが、インフルエンザの診断キットが開発され、抗ウイルス薬の処方が始まってから状況が一変してしまいました。

そもそも人間には、自ら病気を治す免疫システムが備わっています。免疫は外敵や異物にさらされることでシステムを更新。リンパ球がウイルスに打ち勝つことで、体は発症を未然に防ぐ抗体を作って免疫力を高めています。

これはインフルエンザも例外ではありません。子どものうちに積極的にインフルエンザにかかって、どんどん抗体を作っておくべきです。

さらに、せっかくインフルエンザに感染しても、薬剤で中途半端にウイルスの働きを抑えてしまっては抗体が十分に作られません。安易な抗ウイルス薬の投与は免疫力を高めるチャンスを奪うことになるのです。


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インフルエンザの熱は下げすぎ注意

発熱などの症状も排除するべきものではありません。これはインフルエンザウイルスを打ち負かそうとしている体の治癒反応。ウイルスが熱に弱いからこそ、体は血流を増やして自らを発熱させて、リンパ球が働きやすい環境を作り上げているのです。

このため、熱をむやみに薬で下げてはいけません。体が負けそうなほど熱が上がった場合は、解熱剤の使用もやむをえないでしょう。注意すべきは熱の下げすぎです。

インフルエンザの熱が38度台まで下がれば危険域を脱したと考えて、あとは自然に治癒するのを待ちましょう。体は発汗することで熱を下げます。体をよく温めて自らの解熱能力を高める準備をしたうえでしっかり眠れば、1週間以内にインフルエンザは完治するはずです。

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