医薬品情報：力臓心の薬理作用と臨床効果

大佛堂製薬が製造する力臓心は、動悸、息ぎれ、気付けを目的とした医薬品です。本剤には10種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。動悸、息ぎれ、気付けに対して、ジャコウは症状を緩和する作用があります。また、ゴオウは効果を発揮することで相乗効果を発揮します。

配合成分の薬理学的特性

ジャコウ（1.0mg）: 主要な有効成分であり、ジャコウジカの雄の香嚢から得られる分泌物を乾燥させた生薬で、強心、中枢神経刺激作用を持ちます。本剤では心機能の改善、疲労回復、虚弱体質の改善に薬効を発揮します。また、香料としても用いられます。 ゴオウ（2.5mg）: 主要な有効成分であり、牛の胆石を乾燥させた生薬で、鎮静・解熱作用を持ち、精神不安や興奮状態を鎮める薬効を発揮します。本剤では精神不安、興奮状態、頭痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に薬効を発揮します。 センソ（4.0mg）: 主要な有効成分であり、ヒキガエルの皮膚腺分泌物を乾燥させた生薬で、鎮痛・強心作用があります。本剤では痛みの緩和、心機能の改善に薬効を発揮します。特に打撲や捻挫などの外傷による痛みに用いられます。 サフラン（4.5mg）: 主要な有効成分であり、アヤメ科の植物の雌しべを乾燥させた生薬で、鎮静、鎮痛作用を持ちます。本剤では神経症、ヒステリー、気分の落ち込み、月経困難症などの改善に薬効を発揮します。 ニンジン末（20.0mg）: 主要な有効成分であり、ウコギ科の植物の根を乾燥させて粉末にした生薬で、強壮、健胃、滋養強壮作用があります。本剤では疲労回復、体力増強、食欲不振、虚弱体質の改善、ストレス抵抗力の向上に薬効を発揮します。 牛胆（2.0mg）: 主要な有効成分であり、ウシの胆汁を乾燥させた生薬で、解熱、鎮痛、解毒作用を持ちます。本剤では高熱、肝機能障害、胆石症などの症状改善に薬効を発揮します。 d-ボルネオール（2.0mg）: 主要な有効成分であり、樟脳に似た成分で、局所刺激作用や血行促進作用を持ちます。本剤では筋肉痛、関節痛、神経痛などの痛みの緩和、血行不良の改善に薬効を発揮します。

薬理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、動悸、息ぎれ、気付けに対して複合的な治療効果を提供します。ジャコウが選択的に作用, ゴオウが選択的に作用するなど、多面的な薬理作用により症状の効率的な緩和を可能にします。

副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は、他の強心薬を服用しないこと、かまずに服用すること。

用法・用量および臨床使用ガイドライン

大人　1回1粒　1日2回（15歳未満服用しないこと）食間に白湯又は水にて服用する。（食間とは食後2〜3時間を指します）を標準的な投与量としてください。症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。
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