動脈硬化の原因になるのはコロッケより肉の脂身
エビフライやコロッケと、霜降り肉やカルビなど肉の脂身のうち、動脈硬化の原因になりやすいのはどちらでしょう? 正解は肉の脂身なのです。同じ脂っぽい食事にもかかわらず、なぜ肉の脂身が動脈硬化の原因になりやすいかを解説します。『みんなの家庭の医学』で紹介されていました。
動物性脂肪は中性脂肪を増やす
脂は大きく分けて2つの種類があります。一般的にフライに使われるのは、サラダ油やゴマ油などの植物性脂肪です。一方、肉の脂身に含まれるのは動物性脂肪になります。
じつは植物性脂肪より動物性脂肪のほうが、体に入ったときに肝臓である物質に変化しやすいのです。それこそが中性脂肪。中性脂肪とは、私たちが生きていくための大切なエネルギー源です。
この中性脂肪は肝臓から体内に運ばれるとき、ある容器に入って運ばれる仕組み。このとき、同じ容器に相乗りしてくる物質がいます。それが悪玉コレステロールです。
動脈硬化の原因は中性脂肪の割合
通常は中性脂肪と悪玉コレステロールの比率は「4:1」の割合で相乗りして、全身に運ばれます。しかし、動物性脂肪を摂りすぎて中性脂肪が増えすぎてしまうと、増えた中性脂肪が容器が大量に入ってきてしまうのです。
ここで容器のサイズは変わらないため、悪玉コレステロールに残されたスペースが狭くなります。すると、乗り込んだ悪玉コレステロールが小型化してしまうのです。
この小型化こそが動脈硬化の原因。血液中に運ばれた小型の悪玉コレステロールは、通常なら入れないはずの血管壁の小さな傷口などから侵入します。そこでプラークというコブを作りはじめて次第に巨大化してしまうのです。
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