樹状細胞が元気になると免疫力がアップする
ばい菌やウイルス、がんなどを退治するのが免疫力。この免疫力には「樹状細胞」が大きく関わっています。樹状細胞が元気になると免疫力がアップするのです。そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。『主治医が見つかる診療所』で紹介されていました。
樹状細胞は作戦を考える役割
「NK細胞」はウイルスを破壊することで知られています。このNK細胞を警官にたとえるなら、「樹状細胞」はいわば『太陽にほえろ』のボス。警官を管理するだけでなく、いざとなったら敵も倒してくれる頼もしい存在です。
樹状細胞は、おもに皮膚やリンパ腺に存在。木の枝を伸ばすような動きをする白血球の一種です。ばい菌やウイルス、がんに似た細胞などができたときに、退治する作戦を考えくれる役割を果たします。
体の中にウイルスが侵入すると、NK細胞などがウイルスを攻撃したり食べたりします。このとき、樹状細胞もウイルスを取り込み、ウイルスの情報を自分の細胞に取り込むのです。そして、その情報を元に「ヘルパーT細胞」と呼ばれる免疫細胞たちに攻撃を指令。より効果的にウイルスを撃退するのです。
樹状細胞が免疫力をアップする
このため、樹状細胞を元気にしてあげると、体全体の白血球が勢いづいて感染症を防いでくれるというわけ。つまり、免疫力がアップします。樹状細胞が元気になると免疫力は上がるのです。
2011年にノーベル医学生理学賞を受賞したラルフ・スタインマン博士は、この樹状細胞とその役割を解明した人。樹状細胞の発見はそれほど人類にとって大きなものだったのです。
樹状細胞が見つかるまでは、免疫のヘルパーT細胞が司令塔と考えられていました。そのヘルパーT細胞の上にもっと偉い細胞がいたということを発見したことで、ノーベル賞受賞となったわけです。
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