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水風呂の入り方は水で始まり水で終わるが効果的

水風呂にはさまざまな健康効果があるといわれています。スポーツ選手は疲労回復効果を狙って、練習後や試合後に水風呂に入るのはその好例でしょう。とはいえ、普通の家庭の浴槽は1つだけ。水風呂を別に用意することはできません。そこで、家庭でも水風呂と同じ効果を得る方法を紹介しましょう。



水風呂の入り方は水で始まり水で終わるが効果的


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水風呂は水で始まり水で終わること

水風呂に一般の家庭で入る方法は「冷水と温水を交互に浴びる」というもの。冷水と温水を交互に浴びることを7回繰り返します。その順番は「水・お湯・水・お湯・水・お湯・水」。水で始まり水で終わることがポイントです。

とはいえ、水風呂で大切なのは温度差。目的は、体に負荷をかけることです。無理に冷たい水を浴びる必要はありません。水風呂に慣れていない場合は、ぬるま湯とお湯など、温度差を付けるところが始めるとよいでしょう。そして、慣れるに従って、水風呂の温度差を広げていけばよいわけです。

そのうち、冷水を浴びること自体が苦にならなくなり、むしろ気持ちよいくらいになるってくるはず。家庭での水風呂を極めた人たちは、家に冷水用と温水用の浴槽を2つ用意するようになるほどです。


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水風呂をシャワーで実践する方法

水風呂はシャワーで実践することもできます。シャワーによる水風呂はまず、お湯が出てくるまでのまだ冷たい水のあいだに、1回目の水を浴びます。そして、お湯が出てきたらそのまま体を流して、そのままシャンプーで頭を洗うのです。

洗い終わってお湯で泡を流しきったら、ここで温度を一気に下げて水にしmさう。ここで3回目の水を、全身に水を浴びるわけです。ひととおり浴びたら、また温度を戻してお湯で体を流します。

ここでお湯を止めて、石鹸やボディソープで体を洗う時間。洗い終わってお湯で全身の泡を流し終えたら、再び温度を下げて5回目の水。全身に水をさっと浴びたら、温度を元に戻して、これまたさっとお湯を浴びます。そして最後に、温度を下げて7回目の水を浴びたら終了というわけです。

水風呂をシャワーで実践する方法は、普通にシャワーで入浴する一連の流れに、3回目の水、5回目以降の水・お湯・水が加わった形。時間にすればプラス3分かかるか、かからないかのプリ手間で水風呂に入れるのです。


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水風呂の効果は自律神経を整える

水風呂の効果はパッと聞くと「足先などの末端を温める効果」や「皮膚の毛穴の開閉を促す美容法」と考えがち。しかし、水風呂の効果の根本は「自律神経の乱れを整える」ことにあります。

自律神経は内臓を動かしたり、血管を広げて血液を流したりと、生命を維持するために働いている神経です。自律神経には交感神経と副交感神経という正反対の役割を持つ2つの神経があります。本来、副交感神経が働くべきときに交感神経が働いてしまうのが自律神経の乱れです。

暖房や冷房がなかった時代と比べ、現代人の自律神経はいわば甘やかされた状態。このため、ちょっとした刺激にも対処できなくなっています。たとえば冷え性は、本来なら人間本来の自律神経系による体温調整でまかなうべき機能がうまく機能しなくなっているのです。

そして、この乱れた自律神経を鍛え直すのが水風呂というわけ。身体の末端や表面に対して水風呂をしているのではなく、体の根幹にあたる自律神経を本来の機能に戻す役割を果たしているのです。


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水風呂によって風邪をひきくくなる

実際、水風呂によって冷え性が改善したという人は大勢います。これは冷水と温水の交互作用でポカポカするのではなく、まさに自律神経が多少の温度変化にも対応できるようになることによる効果です。

また、水風呂による自律神経の改善によってニキビや吹き出物が出にくくなったり、肌そのもののハリやキメが改善された報告もよく聞きます。外界からの刺激に対して過剰に反応したり、もしくは内面の変化に対して制御が効かなかったりといった肌のトラブルにも、水風呂は効果を発揮してくれるのです。

自律神経は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような不随意な機能を制御するもの。すなわち水風呂によって、これだけの機能に対して本来的な機能の回復や改善が期待できるというわけです。

とくに水風呂の効果を実感するのは、自律神経の改善によって免疫力が高まることで、風邪や各種疾病の改善することでしょう。事実、水風呂を習慣とする人の多くが、風邪をひきにくい体質になったと話します。

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