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医薬品情報:スルーロンEX顆粒プラスの薬理作用と臨床効果

協和薬品工業が製造するスルーロンEX顆粒プラスは、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒(発熱による寒気),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和を目的とした総合感冒薬です。本剤には12種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。 かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒(発熱による寒気),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和に対して、アセトアミノフェンは症状を緩和する作用があります。また、エテンザミドは効果を発揮することで相乗効果を発揮します。
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配合成分の薬理学的特性

アセトアミノフェン(300mg): 本成分は解熱鎮痛作用を持つ成分で、発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状を病状を改善します。 薬理学的には中枢神経系に作用して痛みの伝達を抑制し、視床下部の体温調節中枢に働きかけて熱を放散させます。 臨床的には発熱、頭痛、歯痛、関節痛、筋肉痛、生理痛などの症状を病状を改善します。アスピリンと比較して胃腸への負担が少なく、抗炎症作用は弱いものの、痛みの緩和に効果的です。 エテンザミド(700mg): 本成分は解熱鎮痛作用を持つ成分で、発熱や頭痛、筋肉痛などの症状を病状を改善します。 薬理学的には中枢神経系に作用して痛みの伝達を抑制し、視床下部の体温調節中枢に働きかけて熱を放散させます。 臨床的には発熱、頭痛、歯痛、生理痛などの症状を病状を改善します。アスピリンに比べて胃腸への刺激が少ないとされています。 無水カフェイン(75mg): 本成分は中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 薬理学的には中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 臨床的には頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効果があります。 ジヒドロコデインリン酸塩(24mg): 本成分は中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を制御します。 薬理学的には延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 臨床的には乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を病状を改善します。 dl-メチルエフェドリン塩酸塩(60mg): 本成分は気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 薬理学的には気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 臨床的にはせき、たんを伴う呼吸器系症状の緩和、気管支喘息の症状改善、鼻づまりの緩和に効果があります。 グアヤコールスルホン酸カリウム(250mg): 本成分は去痰作用を持つ成分で、気道の分泌物を薄め、たんの排出を機能を亢進させます。 薬理学的には気道の分泌細胞を刺激して分泌液を増加させ、粘稠なたんを薄めて排出しやすくします。 臨床的には咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の症状緩和に効果があります。 クロルフェニラミンマレイン酸塩(7.5mg): 本成分は抗ヒスタミン作用を持つ成分で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状を抑えます。 薬理学的にはヒスタミンH1受容体をブロックすることで、かぜ症状やアレルギー反応の原因となる炎症反応を制御します。 臨床的にはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状や、かぜによる炎症反応を病状を改善します。 カンゾウエキス(250mg): 本成分は甘草から抽出したエキスで、抗炎症作用や抗アレルギー作用、去痰作用を持ちます。 薬理学的にはグリチルリチン酸などの成分が抗炎症作用を示し、また気道の分泌物を薄めることで去痰効果をもたらします。 臨床的には咳やのどの炎症を鎮め、痰の排出を促します。胃粘膜を保護し、胃の不快感を緩和する作用もあります。 キキョウ末(600mg): 本成分はキキョウの根を乾燥させて粉末にした生薬で、去痰、鎮咳、抗炎症作用を持ちます。 薬理学的にはサポニンやフラボノイドなどの成分が気道分泌物を調整し、また炎症を制御します。 臨床的には咳、喘息、気管支炎などの呼吸器症状の緩和に効果があります。 ケイヒ末(150mg): 本成分はシナモンの樹皮を粉末にした生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。 薬理学的には芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗を機能を亢進させます。 臨床的には胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。
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薬理学的作用機序と臨床効果

これらの有効成分が協働的に作用することにより、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒(発熱による寒気),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和に対して複合的な治療効果を提供します。アセトアミノフェンが効果を発揮, エテンザミドが選択的に作用するなど、多面的な薬理作用により症状の効率的な緩和を可能にします。
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副作用と臨床使用上の注意点

本剤の治療効果を最大化し副作用リスクを最小化するため、用法・用量の厳守が重要です。 特に注意すべき医学的所見として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください 他のかぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください (眠気等があらわれることがあります。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
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用法・用量および臨床使用ガイドライン

次の用量を1日3回食後なるべく30分以内に服用してください。 [年齢:1回量:1日服用回数] 成人(15歳以上):1包:3回 12歳以上15歳未満:2/3包:3回 12歳未満:服用しないことを標準的な投与量としてください。症状の改善が見られない場合や有害事象が発現した場合は、投与を中止し医療専門家の診察を受けるよう指導してください。 ※本情報は医療専門家による診断や治療を代替するものではありません。

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