1日3分で血管年齢が若返るゾンビ体操とは?
血管年齢を効率よく若返らせて血管疾患を予防する方法は「ゾンビ体操」です。これは血管の名医である池谷敏郎先生が30年にわたる研究の集大成として考案したもの。1日3分のゾンビ体操で血管年齢が若返って、血管疾患を予防できます。そのメカニズムを見ていきましょう。10月14日放送『林修の今でしょ!講座』で紹介されていました。
血管年齢を若返らせるゾンビ体操
運動すると血管に血液が流れます。すると、血管の中の壁から一酸化窒素が作り出されるのです。それが血管を流れると、痛んだ血管が修復。また、血管が広がって血流がよくなります。
このように運動が血管年齢によい効果を及ぼすことが近年、わかってきました。実際、この発見で1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞したほどです。
さっそく、簡単に一酸化窒素を生み出すことで血管年齢を若返らせるゾンビ体操のやり方を紹介しましょう。まずは力を抜いて立ってください。そして、その場でジョギングするのです。腕をブラブラさせる脱力感がポイントになります。
無心で体を動せば血管年齢は若返る
上半身はゾンビ、下半身はちょっと元気を取り戻したゾンビのイメージ。全身の力を抜き、顔の力も抜いてリラックスさせてください。
脱力すると体がリラックスして血管が開きます。ここで足をしっかり動かすことで、どんどん一酸化窒素を生成。血流がよくなるのです。全身の血管を揺らすイメージで動くとよいでしょう。
スポーツ選手が試合前にやっている場合もあるとか。たしかにサッカー選手などが途中交代ではいるときには、自然とこの動きをしているかもしれません。
このゾンビ体操は1日3分することで血管疾患予防につながります。3分間、無心で体を動かすようにすれば、血管年齢は若返るのです。
ゾンビ体操のやり方のポイントとは
ゾンビ体操のやり方は下半身を足踏みしながら、上半身を動かす組み合わせ。まず下半身は、かかとを浮かせてつま先でその場で足踏みします。その場で1分ほど足踏みしたら15秒休憩。そのあとも1分ほどの足踏みです。
もう一度15秒休憩したら最後に1分ほど足踏みして終了。合計で3分間、その場で足踏みすることになります。そして、足踏みに加えて行うのが上半身を子どもがするイヤイヤというデンデン太鼓のように動かすのです。
じつはゾンビ体操のポイントはこの上半身の動き。足踏みに加えて、体をねじって腕をブラブラと振る動きを行います。たとえるなら、下半身が少し元気なゾンビといったイメージでしょう。
ゾンビ体操で手先までの血流アップ
ゾンビ体操で上半身の腕を振る動きは、背すじを伸ばしたまま、両肩・両腕・両手の力を完全に抜いて子どもがイヤイヤをするように上半身をねじります。腕が自然にぶらんと揺れるようにするのがポイントです。
ゾンビ体操の上半身の動きによって腕から手先までの血流がアップします。ゾンビ体操で腕をぶらんぶらんしていると、気分が落ち着いてリラックスしてくるでしょう。
基本的に運動は交感神経を刺激しますが、運動後は全身の血流がよくなって筋肉がほぐれ、副交感神経が優位になります。とくにゾンビ体操の上半身の動きは副交感神経を刺激してリラックスできるのです。
ゾンビ体操はかなりの運動量になる
ゾンビ体操はその場で足踏みしているので、運動的には3分間のジョギングをしているようなもの。ジョギングは歩くスピードの3倍のエネルギーを使います。つまり、3分間のゾンビ体操は10分間のウォーキングに相当するのです。
朝昼晩にゾンビ体操を行うということは、1日30分間のウォーキングを行っているのとほぼ同じ運動量。これまで定期的に運動してこなかった人にとっては、かなりの運動量といえるでしょう。
ゾンビ体操はそんな定期的な運動を家の中で手軽にできるのが魅力。ゾンビ体操でまず注目すべきは血流促進です。首や肩の筋肉がほぐれて血液循環がよくなれば、代謝アップや血圧改善、冷え性解消に効果が現れます。
■10月14日放送『林修の今でしょ!講座』
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