治らない頭痛はタイプ別に原因と対処法を考える

もはや日本人の国民病ともいえるのが頭痛。日本人の4人に1人は頭痛持ちともいわれています。とはいえ、頭痛の原因はさまざま。なかなか頭痛が治らないと悩んでいる人も多いでしょう。治らない頭痛は、タイプを知って原因と対処法を考えて、上手に付き合うことが大切なのです。

頭痛が治らないときはコリをとる

頭痛は大きく、じわじわタイプ・ズキズキタイプ・激痛タイプの3つに分けられます。タイプを見分ける目安のひとつが痛み方です。

じわじわタイプは、締め付けられるような痛みが1日中じわじわと続きます。じわじわタイプよりも痛みが強いといわれるズキズキタイプは、頭の片側か両側がズキズキと強く痛みます。激痛タイプは患者数は少ないですが、目の奥を突き刺すような激痛に襲われます。

このうち、じわじわ型タイプは緊張型頭痛です。そのおもな原因は肩や首のコリ。収縮した筋肉が血管や神経を圧迫することで頭痛がおきるのです。頭痛が治らないときの対処法は、リラックスしてコリをとること。マッサージや入浴で首や肩を温めるとよいでしょう。

ズキズキ型タイプは偏頭痛です。偏頭痛の原因は、頭の血管が何らかの刺激で拡張して炎症をおこすことにあります。血管を拡張させる要因は気圧の変化や空腹、温度差、人ごみ、寝過ぎ、ストレス、過度の飲酒、まぶしい光などさまざま。頭痛が治らないときの対処法は、原因となる生活習慣を改善することです。

激痛タイプは群発頭痛と呼びます。このタイプの頭痛の特徴は目の奥の痛み。自殺するほど痛いとたとえられるほど強烈な痛みといいます。1～3年周期で突発的に発症するケースが多く、症状が3ヶ月も続くケースもあるのです。

群発頭痛は1万人に1人といわれていますが、20代～40代の男性に多いのが特徴。我慢できないほどの痛みが治らない頭痛が続いたら群発頭痛の可能性があります。すぐに病院に行って、専門医に相談しましょう。