LINEの個人情報流出を避けるためのセキュリティ設定
日本国内で使われるメッセージアプリとしては、ここ数年で圧倒的に「LINE」が定番となりました。LINEには、スタンプ機能や位置情報を利用したクーポン発行など便利でお得な機能が用意されていますが、こうしたサービスのためにLINE側は各種個人情報を集めています。セキュリティを重視する情報提供はストップしておく必要があります。
LINE人情報が流出していることは確か
日本でもっとも使われているメッセージアプリ「LINE」は、過去のアクセス履歴を記録するCookieを元に最適な広告を表示したり、位置情報をもとに近くで使える割引クーポンが手に入る「LINE Beacon」といった機能を用意しています。
これらの機能は、活用次第でお得に使えますが、逆にいえば「LINEに利用状況などの個人情報が筒抜け」ともいえます。LINE側がCookieや位置情報をメールアドレスやLINE IDなどと紐付けて管理することはありませんが、ある種の個人情報が流出していることは確かです。
さらに、LINEはトークのデータ形式やスタンプ利用状況、通話における通話相手や利用日時、タイムラインへの投稿日時といった情報も「コミュニケーション関連情報」として取得。LINEによると実際の通話やトーク内容は取得しない…とのことですが、履歴が残るのは気持ちが悪いところです。
LINEの個人情報流出はプライバシー管理
そこで、LINEはアプリ上でCookieや位置情報、コミュニケーション関連情報の利用を制限する設定を用意。これらの設定は、ホーム画面の歯車アイコンをタップして現れる設定メニューの「プライバシー管理」から行います。
まず、Cookieの利用制限については「広告の設定」を選択し、「ウェブ行動履歴を利用した追跡型広告の受信」スイッチをオフ。この操作で、LINEアプリがCookieを利用しないようになります。
次に、先ほどの「プライバシー管理」画面へ戻り、「情報の提供」を選択。「コミュニケーション関連情報」をスイッチをオフにすることで、トークや通話関連の個人情報流出が止まります。
さらに、「位置情報の取得の許可」のスイッチをオフにすることで、LINEアプリが位置情報の利用を停止。当然ながら、この設定によりLINE Beaconなどは使えなくなるものの、必要に応じてオンにすれば問題ないでしょう。