医薬品情報：タムチンキパウダースプレー　Zの薬理作用と臨床効果

小林製薬,小林製薬が製造するタムチンキパウダースプレー　Zは、みずむし、ぜにたむし、いんきんたむしを目的とした医薬品です。本剤には5種の有効成分が配合されており、それぞれが独自の薬理作用を持ちます。みずむし、ぜにたむし、いんきんたむしに対して、ブテナフィン塩酸塩は病状を緩和する作用があります。また、リドカインは効果を発揮することで相乗効果を発揮します。

配合成分の薬理学的特性

ブテナフィン塩酸塩（200mg）: 主要な有効成分であり、抗真菌薬で、皮膚糸状菌などによる皮膚感染症の治療に用いられます。本剤では水虫（足白癬、爪白癬）、たむし（体部白癬）、いんきんたむし（股部白癬）などの治療に効果があります。 リドカイン（500mg）: 主要な有効成分であり、局所麻酔作用を持つ成分で、皮膚や粘膜の痛みやかゆみを一時的に抑えます。本剤では口内炎やのどの痛み、虫刺され、切り傷、擦り傷、湿疹などによる痛みやかゆみの緩和に効果があります。 グリチルレチン酸（200mg）: 主要な有効成分であり、カンゾウ（甘草）から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。本剤では湿疹、皮膚炎、かゆみなどの皮膚トラブルの緩和、日焼けによる炎症の軽減に効果があります。 l-メントール（200mg）: 主要な有効成分であり、ハッカから抽出される成分で、清涼感を与え、皮膚や粘膜の痛みやかゆみを和らげる作用があります。本剤では皮膚のかゆみ、筋肉痛、関節痛、頭痛、のどの痛みや刺激感の緩和に効果があります。 ベンザルコニウム塩化物（10mg）: 主要な有効成分であり、広範囲の殺菌・消毒作用を持つ成分で、皮膚の消毒や創傷の感染予防に使用されます。本剤では切り傷・擦り傷・火傷などの消毒、皮膚感染症の予防、医療器具の消毒に効果があります。